2020年12月15日火曜日

年の暮れには美味しいもんがやってくる その五くらい

 


彼と別れてからもう20年くらいにはなる。ながく仕事をした仲間だ。生真面目ないい男だ。すがたかたちもだ。

長野へ帰って農業を始めた。単に実家を継いだのではなく,借金をしてキノコ作りをはじめ苦労したけれど,大成功している。彼のところのキノコ作りは,いわば工場での物作りに似ている。段階を追って成長していく,流れ作業だから休むことができない。手がかかるのだ。次々次々育って製品化されるから,毎日毎日,菌を植え付けて,それが成長していくのから,相手は生き物だから,休みはないのだ。

コロナは彼にも災いをもたらしている。これはもう未曾有の災害だ。

長野はやはり遠い。

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