古びた表紙と少し破れた外箱,そして,自分の名前と購入した日付の書き込みがある。46年も前に購入したものだ。買った店もおそらく記憶違いではない。
あの頃,自分の中でもっとも広い領域を占めていたことがらのひとつのように思う。
けして古くはならないものもある。なつかしい友人と,古くからの友人とは全くの別物。古くからの友人は,今も変わらぬ友人であり,普遍的な思想・思考論理は不滅だ。
数年ともたずに流れ去る流行りや,消費されていくものたち。忘れられたとき,まるで存在すらしなかったかのように捨てられることがら・・・彼らは悲しい。
いったいどれだけのモノが自分の中に残るのだろうか。自分はいつまで存在できるのだろうか。
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