システムが変わり、人が入れ替わっていく。
先生方もスタッフのみなさんも動きを変化せざるをえないようにみえた。
病院も変化していくのだ。大きい装置の小さな部品が少しずつ入れ替わって、気がつくと別の動きをする別の装置のように見えてくる。
じいちゃんやばあちゃんや、具合はよくなさそうなのに隙を見せまいとする美人さんや、素敵な紳士さんたちをすっ飛ばしての特別あつかいは、結構傷つくのだ。まあ、ぼくもりっぱにじいさんではあるのだけれど。自動受付の機械が他の患者さんのものとは異なる色や符号のついた受付表を手渡してくる。デジタルのくせに生意気である。看護婦さんの丁寧なあつかいにもひねくれ者のひねくれさが頭をもたげてしまう。
ご心配をおかけします。けれど、拙者はけっこう元気であります。ひねくれかたはいただけませんが。