本当は,寅さんにイライラする。愛すべきフーテンだけれでも,愛すべきなのだろうけれど。イライラしている自分がいる。寅さんの映画は好きなのだ。
寅さんを観ると古い友人のことを思い出す。いいやつだったのだ。19歳から20歳までの間,多くの時間をかれと過ごした。
最後に会ったかれは病院のベッドの上だった。いま,どうしているのか,まったくわからない。
本当は,寅さんにイライラする。愛すべきフーテンだけれでも,愛すべきなのだろうけれど。イライラしている自分がいる。寅さんの映画は好きなのだ。
寅さんを観ると古い友人のことを思い出す。いいやつだったのだ。19歳から20歳までの間,多くの時間をかれと過ごした。
最後に会ったかれは病院のベッドの上だった。いま,どうしているのか,まったくわからない。
N・コルダとL・コのふたりだ。
くわしいわけではなく,ゴルフファンでもないけれど。
どこまでもテレビやスポーツの見方が不純なのだ。
しかし,反省はない。
彼は,動物好きなのだ。
彼は今,ウサギと同居している。それも1羽や2羽ではない,もっとずっとたくさんだ。他にはアヒルとか亀とか・・・・。
このカエルは,彼の奥さんが,かわいがってるヤツなのだ,と。
彼は世話になった友人なのだ。たいへん世話になったのだ。
鹿児島は梅雨入りだ。
僕の下宿は大森で,小森は大井町のアパートの一室に住んでいた。松尾さんがどこに住んでいたのかは知らない。彼女の実家は東京で,都会育ちのお嬢さんなのだ。深沢さんは,はじめは中野か東中野に住んでいて,中央線で御茶ノ水まで通っていた。彼女は静岡のひとだった。
深沢さんとお付き合いをしていたわけではないけれど,結構まめに,お芝居やコンサートには顔を出してくれた。目立つわけでもなく,ただ静かに客席にいてくれた,義理堅いひとなのだ。
東京へ出てからは,入学のシーズンの花だ。もしかしたらイメージの中の景色なのだけれど。
東京へ出て一番最初に口をきいた女の子は,深沢さん。大学のクラスメイトの知的な美人さんだった。僕の出席番号は1番で,彼女が2番だったから,専門教科のゼミの発表が僕らの組み合わせからはじまった。きっかけなんてそんなもので。静岡出身の彼女は,眼鏡美人さんだった。口数少なく,髪はショートで・・・・茶道部に入会した。
当時の大学キャンパスのあったお茶の水から,やがて大学が移転することになる多摩丘陵まで50kmの道のりを歩く,それだけの行事だ。ボランテイアの職員さんや体育会系の学生たちが道々に立って,いろんな手助けをしてくれていた。夜7時か8時が歩き始めだ。事前に申し込んで配布されたゼッケンをつけてただただ歩く催しだ。完走記念のメダルと賞状は,まだ残っている。3個のメダルがある。
2個目のメダルをもらったときに,一緒に歩いた女の子のことを,全く覚えていないことが気になる。なんといい加減な記憶なのだろう。いい加減な人格なのだろう。そんな行事に,男どもと参加するような性格ではないので,女の子と歩いたに決まっているのだ。コンビニなどそんなになかった時代のことで,お弁当を用意してもらったはずなのに・・都合の悪い部分の記憶は消してしまっているのだ。
1人目の女の子のことを,貴女のことをちょっと書こうと思って始めた文章が,横道に流れて・・・いいかげんなものです。お許しあれ。
いえいえいえ。寒いでしょ。
寒いのだ。
ぼくの感覚では寒い・・でしょ。
彼らがオリンピックをやりたかろうと,会長が何を言ったか正確に聞いたわけではない・・・ぼくは。
ヒステリックな民衆・・・言葉の意味が理解できる。理解できてはいたんだ。今実感できる。
政府は崩壊するぞ。
自分自身にだ。
いつのまにか,いや,もうずいぶん長く,もしかしたら,最初からだ。
思えば,昨年,コロナはたくさんの人たちを苦しめて,たくさんの人たちの仕事をうばった。実はコロナではなく,賢くない政治家が,とは言うまい。
ぼくの仕事は増えた。レギュラーが5倍ほど。イレギュラーはどうしようもない。ぼくらの仕事は急拡大しているのだ。
それを言い訳にした。時間がないと・・・自分自身にだ。
なのに,ぽかんと空いた1日。書き物をしていない。恥ずべきことだ。
森田童子だ。YOUTUBEを散歩していると螺旋の渦に巻き込まれてしまう。
この曲はくり返しBGMとして登場する。1回目は間違いなく早稲田の街に流れていた。あの街で聞いた。
学生時代のぼくはいつでも常に貧乏だったけれど。今だって,お金とは縁はないけれど,お金がないことがたいして重要ではない,そんなときがあるのだ。
東京へ出て2年が過ぎ,ぼくは早稲田界隈をうろうろしていた。その後10年以上も,あの街が一番の縄張りになる。いや20年だ。30年・・・記憶は曖昧で計算し直すたびに長くなる。
ぼくの思考は,森田童子に戻れないままだから,顔をおぼえているのに名前を思い出せない彼女のことを思い出さねば・・と思っている。ぼくに「指輪物語」を貸してくれたふたりの女の子のことを書き残さねばと思ってる。思い出さねばと思ってる。頭がボケてきてるからだ。